2016/07/04
こんにちは、アスター動物病院です。
ようやく雨が上がって、今日は蒸し暑いですね。
この季節になると、幼いころ夜市に行って、金魚すくいをしていたことを思い出します。
私が幼稚園児だった頃、遠足の途中で見かけた金魚すくいに目を奪われ「金魚すくいする!」とだだをこねはじめたそうです。やさしくなだめる先生に向かって私は、「金魚すくいをさせないのなら、もう幼稚園になんぞ来てやらんぞ!」と言い放ったらしいです・・。
先生、大変申し訳ありませんでした!当時の自分に代わってお詫び申し上げます・・。
さて、今回は金魚などのお魚の話。
お子様が満面の笑みで持って帰ってきた金魚や熱帯魚が病気になって死んでしまった。よく聞く話ですが、おそらく子供にとっては一番最初に遭遇する生き物の病気の一つではないでしょうか。

魚が病気になってしまったら。
小さな魚の病気は治療が難しく、「治せないの?」「魚で動物病院って・・行かないよね?」となってしまうことも多いとおもいます。
私の個人的な意見になるかもしれませんが、正直なところ小型魚の治療は、ご自宅での市販薬による薬浴が多くを占めると思います。
まず病気が何なのかを調べてみてください。図書館の本でもいいですし、インターネットでもかまいません。また、写真を撮って当院に持ってきていただいてもOKです。
疑われる病気があったら、その治療薬を見つけます。実際のところ市販薬は数種類しかありませんので、その中で探します。もちろんわからない時はご相談ください。

みんなで相談しながら、手間をかけながら、薬浴治療を行ってみてください。また元気に治るかもしれませんし、残念ながら治らない場合もあります。
もし可能なら、「病気になっちゃったね。」で終わるのではなく、
「病気になったなら治療をしてみよう。助かる可能性を見つけてみよう。」と、ご家族で奮闘してみてください。
うまく言い表せませんが、とにかくやってみて、感じたことを胸にとどめておいてほしい。そう思います。
治療がよくわからない時は、遠慮なくご相談ください。症状によっては針による穿刺や異物の除去、抗生物質の処方などを行う場合もあります。獣医師としてというよりも魚を飼ってきた経験者としてのアドバイスが多くなると思いますが、お力になれることがあるかもしれません。
当院の待合室にいる熱帯魚も、もともと市内のお店のフロアで飼われていたのですが、震災で水槽が割れ、感染症になってしまったため当院で治療した子たちなんですよ。

今回はとても長くなってしまいましたね。
生き物と病気のこと。小さな命を通して、少しでも肌に感じられる夏になればと思います。
院長:和田
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