2017/05/07
人も動物も、歯周病になると歯を支えている顎の骨が吸収されてきます。(雑に言うと溶けてくる)

この吸収が進むと、歯がグラグラしはじめ、抜歯しなければならなくなります。
悪くなった歯を残すのは危険があるため、基本的には抜歯。
なのですが、程度と状況に応じて、歯周組織を再生させる方法もあります。
それがEMP療法です。
歯周再生組織材料であるエナメルマトリックス蛋白(EMP)を用いて吸収された歯周組織を復活させる方法です。

この方法を行うには、口腔外科処置が必要になります。
麻酔をかけて歯肉を切開し、徹底した清掃を行います。

吸収された顎の組織は、数カ月から1年以上かけて、ゆっくりと再生されます。
大切な歯をなるべく残してあげたい場合に有効な方法ですが、歯周病の程度によっては適応にならない場合もあります。
また、術後はかなりしっかりと口腔内の衛生管理をしなければならないので、歯みがきに慣れていなければいけません。
歯周病治療のひとつの選択肢として、ご提案していければと思います。