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歯石除去

お顔をペロペロしてくれる、うちの子の口が・・くさい!

口の中を見てみると歯石がびっしり。そろそろ歯石取らなきゃ・・。

そう思って歯石除去に来られる方は多くいらっしゃいます。



さて、予約を済ませて歯石取る事になったのはいいけど、

うちの子に全身麻酔までかけて、どんな処置をしているの?

というのは誰でも気になる事ですよね。



今回は、歯石除去の手順をご紹介します。
当院で処置を受けられた方はご存知かもしれませんが、術後に飼い主様にご説明している内容とほぼ同じです。



まずは処置前の準備です。

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治療中の操作で歯周病菌が血管内に混入し菌血症を起こすのを防ぐために、事前に抗生剤の投与を行います。


麻酔をかけて、口の中の消毒を行います。

このとき、口腔内の写真を撮影したり、必要に応じて口腔内X線撮影を行います。




超音波スケーラーを使って、歯石を除去していきます。

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歯が綺麗になったら、今度は見えないところの清掃です。

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ルートプレーニングと呼ばれる処置で、歯肉縁下(歯根と歯ぐきの隙間)の汚れを除去、歯根面を綺麗にしていきます。

実はこの処置が大変重要で、麻酔をかけずにここまで清掃する事はできないんです。




きれいになった歯の表面を研磨剤で磨いていきます。荒磨き、仕上磨きを行って歯垢が付きにくいツルツルの歯に仕上げていきます。

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歯周病のある部分や、歯周ポケットが深いところに、抗生剤の歯科軟膏を詰めていきます。

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これで歯石除去は完了です。




以上が大まかな流れになります。あとは綺麗になった歯を長く維持できるように、おうちでのデンタルケアを頑張ってください!

(でも・・おうちでの歯磨きが一番大変だったりするんですよね・・。わたしの犬も歯磨きシートやおやつを駆使して頑張っております。)




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病院のパンフレットをつくりました。

パンフレットと言っても、診察時間、場所、簡単なごあいさつが載ったシンプルなものです。

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シンプルなのには訳がありまして・・

プリンターとマスキングテープで手作りしておりますので、複雑なものができなかったのです(笑)




駐車場の植物もすこしボリュームが出てきました。

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夏っぽく、拾ってきた流木を置いてみましたが・・。

なんだか雑然としてまとまりがないですね・・。うーん、ガーデニングって難しいです。


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夏の植物の水やり。ジュワーっと土に浸み込んでいく、あの感覚が好きです。

3カ月目の訪問者

熊本地震、本震のあった4月16日に、目も開いていない生まれて間もない状態で保護された子猫がいました。

地震で親とはぐれてしまったようで、栄養失調状態でした。


しかし地震の直後。ミルクはない、水は出ない。

保護された方もミルクを探して走り回っておられましたが、ホームセンターやペットショップも機能していなかったようです。


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肺炎にもなりました。低体温にもなりました。(写真は酸素ルームで治療中の頃)



それでも「食べよう」とする意思は衰えず、体調もどんどん回復していきました。

食べることは生きることに直結します。




地震から3カ月。

今日、久しぶりに病院に来てくれました。


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もう立派な猫になっていました。



飛びかかったり噛んだり。遊びたい真っ盛りの元気な子になっていました。



本当によく生きのびたな。いい人に保護してもらえたな。あれからもう3カ月なのか。

色んなことを思いました。


彼の名前は、しんちゃん。

私が幼いころに呼ばれていた名前と同じでした(笑)

ネブライザー

こんにちは、アスター動物病院です。


相変わらず雨が降ったり晴れたり。梅雨も明けていないから仕方ないですね。

当院の駐車場では植物たちが少しずつ成長しています。今まで植物にはあまり興味が無かったのですが、やってみると面白いですね。毎日の成長が楽しみです。


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さてさて。

今日は病院の備品を一つご紹介。

超音波ネブライザー・吸入器です。


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ネブライザーは抗生剤や去痰剤などの薬液を細かい霧状にして放出します。

約5μmの小さな粒子が鼻腔の奥や気道に薬剤を運ぶことで、鼻水、くしゃみ、咳などの症状に効果があります。
(※病気の種類によっては、ネブライザーができないこともあります。)




人では霧の噴出口を鼻や口にあてて吸い込むことができますが、どうぶつは顔の近くに噴出口を持っていくと、どうしても嫌がってしまいます。

そこで、写真のようなボックスの中にどうぶつを入れ、ボックス全体を霧で満たしてしまいます。

そうすることで、ボックス内で呼吸をすれば自然に霧を吸い込むことができるんです。


1回にかかる時間は10分ほど。

溜まった鼻水も出やすくなり呼吸が楽になります。


子猫や子犬の風邪の時は、院内で大活躍するアイテムです。

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こんにちは、アスター動物病院です。


ようやく雨が上がって、今日は蒸し暑いですね。


この季節になると、幼いころ夜市に行って、金魚すくいをしていたことを思い出します。

 私が幼稚園児だった頃、遠足の途中で見かけた金魚すくいに目を奪われ「金魚すくいする!」とだだをこねはじめたそうです。やさしくなだめる先生に向かって私は、「金魚すくいをさせないのなら、もう幼稚園になんぞ来てやらんぞ!」と言い放ったらしいです・・。
 先生、大変申し訳ありませんでした!当時の自分に代わってお詫び申し上げます・・。


 さて、今回は金魚などのお魚の話。


 お子様が満面の笑みで持って帰ってきた金魚や熱帯魚が病気になって死んでしまった。よく聞く話ですが、おそらく子供にとっては一番最初に遭遇する生き物の病気の一つではないでしょうか。

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魚が病気になってしまったら。


 小さな魚の病気は治療が難しく、「治せないの?」「魚で動物病院って・・行かないよね?」となってしまうことも多いとおもいます。

 私の個人的な意見になるかもしれませんが、正直なところ小型魚の治療は、ご自宅での市販薬による薬浴が多くを占めると思います。
 
 まず病気が何なのかを調べてみてください。図書館の本でもいいですし、インターネットでもかまいません。また、写真を撮って当院に持ってきていただいてもOKです。

 疑われる病気があったら、その治療薬を見つけます。実際のところ市販薬は数種類しかありませんので、その中で探します。もちろんわからない時はご相談ください。


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 みんなで相談しながら、手間をかけながら、薬浴治療を行ってみてください。また元気に治るかもしれませんし、残念ながら治らない場合もあります。

 もし可能なら、「病気になっちゃったね。」で終わるのではなく、
「病気になったなら治療をしてみよう。助かる可能性を見つけてみよう。」と、ご家族で奮闘してみてください。

 うまく言い表せませんが、とにかくやってみて、感じたことを胸にとどめておいてほしい。そう思います。


治療がよくわからない時は、遠慮なくご相談ください。症状によっては針による穿刺や異物の除去、抗生物質の処方などを行う場合もあります。獣医師としてというよりも魚を飼ってきた経験者としてのアドバイスが多くなると思いますが、お力になれることがあるかもしれません。


当院の待合室にいる熱帯魚も、もともと市内のお店のフロアで飼われていたのですが、震災で水槽が割れ、感染症になってしまったため当院で治療した子たちなんですよ。

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今回はとても長くなってしまいましたね。
生き物と病気のこと。小さな命を通して、少しでも肌に感じられる夏になればと思います。


院長:和田

新着情報のご案内

こんにちは、アスター動物病院です。


今までFacebookで新着情報をお知らせしていたのですが、この度ブログにてお知らせするようにしてみました。

お知らせはFacebookでもシェアいたしますので、よろしくおねがいいたします!

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