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「インターネットで売っているスケーラーを使って、自分で歯石とりをしても大丈夫か?」

とのご相談。

実は最近よく聞かれます。


ふむ。調べるとすごいですね。インターネット上には電動(超音波)の歯石除去スケーラーなんてのもたくさん売ってあります。



自宅での歯石除去は、あくまで自己責任ですので

しちゃダメです、とは言えません。


が、動画サイトなどで使っている様子を見る限り、非常にリスクが高いな~というのが正直な感想。






ひとつ、試してみましょう。




用意しましたのはアルミ缶と超音波スケーラー。

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超音波スケーラーでアルミ缶を撫でていると・・・

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ズボッ・・。

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アルミ缶、貫通。

ものの数秒です。




これでは歯のエナメル質はひとたまりもありません。




使い方によっては一瞬で大変なことになってしまう。

そんなリスクがある事をご認識ください。





ネット上に溢れる膨大な情報。

何がいい、何が悪いとは一概に言えません。

ただ、「この情報を鵜呑みにした場合どんなリスクがあるのか?」

立ち止まって考える習慣を持ちましょう。








正しい使い方で、注意深く行えば・・・。

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表面だけぺろり。

アルミの表面は傷ひとつありません。




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眼の下、ちょうどほっぺたのあたりが腫れて痛がるというワンちゃん。


このあたりの腫れは、眼窩下膿瘍といって歯の根っこが原因の事が多いんです。

歯周病から根っこが悪くなり、増殖した細菌がほっぺた側にも膨らんでくるんです。


さて、今回もそれでしょう。

どれどれ・・




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ん?歯が無い・・・。

すでに抜歯してあり傷はきれいに治っているようですね。




それでも腫れている。

ということで口腔内のレントゲンを撮ってみますと、


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折れた歯根が残っているんですね。(青線)


そんで、その歯根の周囲には病巣がみえます。(赤線)





この歯根を取らないと腫れは治りそうにありませんね。


ということで切開して歯根を確認。


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こんな感じで歯根の向きと深さを確認しまして。

抜去。



このあたりの処置は注意してやらないとかなり出血することがあるんです。
丁寧に丁寧に・・・。




反対側の歯を見ると歯根に吸収像がありますね。


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おそらくここで折れて先が残ってしまったんでしょう。

折れて残った歯根を抜くのはずいぶんと手間がかかります。




それから歯周病のひどい犬歯も抜歯。

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犬歯は抜いた後に大穴が空くので、こうやって歯肉を切開して覆って縫い付けるんです。


なかなか時間のかかる処置です。




歯が抜けたら良くなったんですよ~なんて話をよく聞きますが、


歯が抜けたのに良くならないんです~って話もけっこう聞きます。


ご注意ください。






今年の冬の標語

悪い歯と 火の消し忘れは 放置せず



歯が欠けて、歯の中の神経血管が露出してしまう状態を「露髄」と言います。


露髄してしまうと、基本的には痛みがあり、感染を起こします。

犬や猫は人間と違って歯が欠けても大丈夫・・・ではなく、人間と同じように治療が必要になります。



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この状態、分かりにくいですが露髄しております。検査するとびくっと痛みが出ます・・。



歯が欠けてから数日以内。発見が早ければ、欠けた所を埋めてやる処置で対応できます。




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ピカーっと。



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きれいに修復。




歯が欠けてから日数が経ち過ぎている場合や、割れ方がひどい場合は

抜髄といって神経血管を除去する治療が必要になります。





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これは結構深い。





どの処置で対応できるかは、欠けてから処置までの時間と歯の健康状態、年齢に左右されます。



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歯が欠けたら早めの診察。何より歯が欠けないように気を付けましょう。

ちなみに、当院に来院される歯欠けの原因の多くが、ひづめ等の硬すぎるおやつによるものです。

ご注意ください。






休診のお知らせ

6/21 水曜 午後休診

6/25 日曜 休診


となります。
ご迷惑をおかけします。



さて、久しぶりの更新になってしまいました。今回も歯の話です。


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一見するとまぁまぁきれいな状態です。

これで歯が痛い?

以前、麻酔無しの歯石取りをして見た目はきれいになったとの事です。




詳しくチェック。

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犬歯の裏側。

歯周ポケットの深さを測ると・・・


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ズボーっと・・・。

歯周ポケットが鼻腔まで貫通しています。

歯も少しグラグラします。この犬歯は抜歯しなければなりません。



見える歯石だけ取って、安心してはいけません。

見えないところで進行する。それが歯周病の怖いところです。





犬のEMP療法





人も動物も、歯周病になると歯を支えている顎の骨が吸収されてきます。(雑に言うと溶けてくる)



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この吸収が進むと、歯がグラグラしはじめ、抜歯しなければならなくなります。


悪くなった歯を残すのは危険があるため、基本的には抜歯。

なのですが、程度と状況に応じて、歯周組織を再生させる方法もあります。



それがEMP療法です。

歯周再生組織材料であるエナメルマトリックス蛋白(EMP)を用いて吸収された歯周組織を復活させる方法です。


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この方法を行うには、口腔外科処置が必要になります。

麻酔をかけて歯肉を切開し、徹底した清掃を行います。




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吸収された顎の組織は、数カ月から1年以上かけて、ゆっくりと再生されます。





大切な歯をなるべく残してあげたい場合に有効な方法ですが、歯周病の程度によっては適応にならない場合もあります。

また、術後はかなりしっかりと口腔内の衛生管理をしなければならないので、歯みがきに慣れていなければいけません。





歯周病治療のひとつの選択肢として、ご提案していければと思います。








子犬の頃から、口の中をよく見るようにしましょう。

乳歯が生え、永久歯に生えかわる頃、

よく見ておられたので気がつかれました。


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青○が抜けずに残っている乳犬歯。

オレンジ○が、乳歯が邪魔で正しい位置に萌出できない永久犬歯。


早期に発見できれば、永久犬歯を動かすことが可能かもしれません。






丁寧に抜いた乳歯でクサビを作り

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クサビ打ち込んで永久歯を移動させます。

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外科的歯牙移動といいます。






永久歯の歯根が完成してしまう前なら実施可能です。

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術前に歯冠距離13.5mmだった下顎犬歯は、術後15.4mmまで広がりました。
上顎の犬歯も若干矯正してあります。




お口のチェックは若いころから習慣にしましょう。

このわずかな期間を見逃さない事で、後の十数年が快適になります。







お知らせ

1/22 日曜日

休診となります。

よろしくお願いいたします。



いつの間にか奥歯が欠けてしまっていた子です。


欠けた時期は正確には分かりません。


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歯髄が露出しています。

感染が進めば抜歯になってしまいます。



幸いこの子は、歯周病がなく、年齢も比較的若いとのこと。




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歯科X線検査では歯根の先端に根尖周囲病巣。

歯髄がもう感染を起こしてしまっていますね。

(注:この歯は根っこが3本あります。ほかの根っこもすべて調べるので、3~4枚のレントゲンを撮ります。)






感染歯髄の除去、根管の清掃をします。


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最後に穴を覆って修復。


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抜歯をせずに、歯を保存する治療方法です。


定期検診をしながら、なるべく長く保存できるように頑張りましょう。






修復した歯は、本来の歯よりも強度が落ちます。

硬いものをガジガジやるのは禁止でございます。







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11/12 土曜日の午後の診察は

夕方 18:00 までとなります。


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※歯科処置中の写真が出ます。






上顎よりも下顎のほうが長くなっています。


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クラス3の不正咬合です。乳歯も残っています(矢印)





そして、いけないのは・・


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下の犬歯が、上の切歯に当たって押し上げています。


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下の犬歯が本来よりも内側に、本来よりも前側に生えてしまったのですね。



こうなると歯が押され、削られ、痛みや炎症が起こってしまいます。

歯冠の摩耗が歯髄まで及ぶと、感染がおこります。



時期によっては、外科的矯正といって[1]、歯のを移動して治療することができますが、


この子はその時期を過ぎてしまっていました。



なので、

当たっている上の切歯を抜きます。


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犬歯の逃げ場を作ってあげる訳です。

抑制矯正[2]としての抜歯です。



抜歯をするのはかわいそう・・・
だけど、1日の我慢で将来的に続く慢性的な痛み、炎症から解放できます。




抜歯が必要なのか

抜歯までしなくていいのか


それぞれの子で状況が変わります。




[1] Amimoto,A Surgical correction for malocculusion.Canain Practice,1993
[2] 関根 弘 歯科医学大辞典第1版 1997






※歯科処置中の写真があります。










歯石を綺麗に取った後に現れた、この部分


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レントゲンで見ると


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この歯は根っこが2本ある歯なのですが、片方の歯根(青)の周囲が、歯周病で吸収されています。

こんなに吸収したら抜歯しなければなりません。


が、・・・歯はぐらぐらしていません。


もう片方の歯根(オレンジ)は比較的綺麗で、しっかりしているからなんですね。



本来なら2根もろとも抜歯です。




が、

年齢の事、上の歯との兼ね合い、顎の骨の事など考えて、今回はヘミセクションという方法を取りました。



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分割して

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歯内療法を行い

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悪い歯根を除去して、残せる歯根を保存する。ヘミセクション。

少し特殊な処置です。




定期的な診察と歯根のチェックが必要になります。






長く保てるか、短期間で悪くなってしまか

定期検査とデンタルケアが鍵となります。








犬でも乳歯と永久歯が生え変わります。

生後5カ月~7カ月までに生え変わりが完了するはずです。



生後7カ月以上の子で乳歯が残っている・・!

これはおかしいと思ってください。



そういえばうちの子、もう1歳だけど・・

チラッ

っとくちびるをめくってみてください。

乳歯・・ございませんか?



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ございました。


乳歯が残っていると困る事


・不正咬合、つまりかみ合わせが悪くなっているかもしれません。

 最悪の場合、おかしな方向に生えた永久歯が、歯茎やくちびるに当たって炎症や痛みを起こしているかもしれません。



・歯周病になりやすくなります。

 永久歯と乳歯がみっちり隣り合って生えていると、そこに歯垢や歯石が付きやすくなります。そのため歯周病が発生し、せっかくの永久歯まで抜かなければならなくなります。




残存乳歯は早めに抜きましょう。




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抜いて汚れもすっきり。



ちなみにチワワ、ポメラニアン、トイプードルなどの小型犬では、特にこの乳歯の晩期残存が多くみられます。

はっ!と思ったら、必ずチェック!